|
|
今年の『K4GP』は昨年までと異なり、『1000km耐久レース』ではなく、『5時間耐久レース』へ参戦。参戦するレースを切り替えるには紆余曲折があったが、今年はドライバー3人で5時間後のゴールを共に目指すことになった。すでに、『5時間耐久レース』の前に開催された新レースの『AT2時間耐久レース』で、マーシャンクレートのサーキット仕様ATコペンがトップでチェッカーを受け優勝していたこともあり、ドライバー・スタッフにも力が入ってる。目指すはダブル優勝!!だが、まずは入賞を目標に誓った。
今回のレースは昨年の『1000km耐久レース』に参加した江黒さん、佐々木さん、びぃよんの3人で参加、出走順番は佐々木さん(給油)→びぃよん(給油)→江黒さんに決まった。スタート方法は先着順?!(笑)による隊列走行からのローリングスタート。今回の『5時間耐久レース』は、5時間を60リットルで走るルールで余裕があるためか、前半から他車はかなりのハイペースで周回を重ねるのに対し、マーシャンコペンは一定のラップタイムで周回を重ねる。事前にドライバー同士で作戦を立てていた訳ではないが、今回は前半で燃料を温存し、最後に江黒さんが思いっきりオーバーテイクを繰り返すという、何ともエキサイティングなレース展開を目論んでいた。昨年のレースで燃料が足りなくなったことも影響しているが…(特に先に走る2人)。
佐々木さんはスタート直後から好タイムを連発!!…江黒さんが「異変?!」に気付きピットウォールへ走ってくる。どうやら予定していたブースト圧を大きく超える状況らしい…。そんな中、佐々木さんはベストラップをドンドン更新していく…。そこでいつもの段ボールに手書き(笑)で「EVC
OFF」のサインを出す。サインを確認(意外と読めちゃいます)した佐々木さんは、4点ハーネスで締め付けられた身体に鞭を打ちつつ、レーシンググローブをしていて指先の感覚がわからないまま、数周に渡り必死にEVCをイジっていたのは言うまでもない…。それ以降は他車のペースに惑わされることなく、安定したラップで周回を重ねた。
32周目、佐々木さんからびぃよんへドライバーチェンジ。
まずは車の感触を確認、周りの車の状況を確認し、数周を周回。燃料計を見ると、佐々木さんがレース前に話していたよりも遙かにガソリンが残っている。そして、ドライバーチェンジの時に佐々木さんが言っていた『45秒ぐらいで周回出来るから無理しないで』の言葉…その時、びぃよんの中で話しが繋がりました。そして、数周周回を続けるとタイムは45秒前後で安定したタイムが出る。30分ぐらい走行を続けても、燃料計はほとんど落ちていかない。相当いい燃費で走れているんだ!!と、自分に言い聞かせながら淡々と周回をこなす。今まで、レースは速く走ってナンボだ!!という考え方でいたが、K4GPの場合、ベストな燃料消費でベストなタイムを出す!!これが重要なんだということを、走りながら実感していた。1時間ぐらい走行したところで、燃料計が急激に下がり始める。思い出してみると去年もそんな感じだったなぁと思いつつ、焦らずに、さらにアクセルワークに集中しながら走行を続ける。前半の1時間より後の30分の方がアクセルを踏む量はかなり抑えた。けど、タイムはそれほど落ちてこない。走り方の難しさ・奥の深さ・面白さを本当に実感しながら、残りの30分を走り続けた。びぃよんの中では、燃料計の残が半分以上の状態でなんとか給油に入り、江さんへ最後を託したかった。残り時間が近づいてきた頃、いよいよ厳しくなってきてピットへ後何周?のジェスチャー。すると、次の周にピットインのサイン…給油所へ駆け込んだ。
64周目、びぃよんからアンカーの江黒さんへドライバーチェンジ。
江黒さんもビックリなぐらい燃料がいっぱい残っているせいか、交代直後から江黒さん飛ばす飛ばす!!ドンドン前の車を追い越し、順位を一気に上げていく。他車は前半のペースが響き、後半は一気にペースダウン。イメージ通りのレース展開に、チームは盛り上がる。そして、残り時間が1時間を切った頃、順位は入賞圏内の6位にアップ。江黒さんのペースは若干落ちるも、いまだ35秒前後で周回…これならいける!!と思った矢先、江黒さんから「ごめんなさい」のジェスチャー…。チームスタッフの頭の中に「??」がいっぱい。その後、ラップタイムが突如落ち始め、燃料が厳しいことに気付く。そのままペースを落として周回を続けるも、残り6分に差し掛かったところで、無念のピットイン。あと、1,2周走れるかどうかの状態…。そのままトップの車両がファイナルラップに入るまでピットで待機し、最後はスタッフ全員で車を押し出しながらコースに戻る。スタッフ全員がピットウォールへ向かい、コペンの帰りを待つ…トップの車両がチェッカーフラッグを振られ、ついにレースが終了!!他の車両も続々とチェッカーフラッグを受ける…しかし、コペンが戻ってこない。ほとんどの車両がコントロールタワーを通り過ぎた…けど、コペンは戻ってこない。ふと、ピットのモニターを見ると…最終コーナーの先にポツンと1台の車が止まっている。コペンだ!!みんながコペンに向かって走ると、江黒さんがコペンから降りて立っていた。みんなが江黒さんに「お疲れ様」の声を掛ける。
今回ほど勝利に近づけたレースは無かった。それだけに悔しい結果だった。そのかわり、次こそは勝てる!!そんな自信に繋がるレースだった。 江黒さん、佐々木さん、サポートして頂いた皆さん、本当にありがとうございました。次のレースは全員でコペンに乗ってパレードランしましょう!!
(乗り切れないって…)
Photoed by のざ&たんぽぽの友
Reported by びぃよん
|
|